交通事故慰謝料の
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新たに改正民法が施行されました。交通事故の損害賠償請求権に関するルールに変更があります。
交通事故の慰謝料の計算方法に「任意保険基準」というものがあるらしいです。
弁護士基準よりすごく低い基準のことらしいけど、被害者本人だけではどうしようもないみたいです。
交通事故被害にあった後、弁護士をつけずに保険会社と交渉すると、「任意保険基準」での慰謝料が提示されるようです。
任意保険基準は、入院・通院の期間に応じて計算されるけど、弁護士基準と比べて、とても低い金額らしく、保険会社によって、任意保険基準での慰謝料額にばらつきがあるみたいです。
そうなると、任意保険基準として明確な数字はない?ということになりそうだけど、ここは慰謝料調査員の腕の見せ所。
弁護士さんに強くお願いして、平成10年まで各保険会社で使用されていた旧任意保険支払基準をもらうことができました。
<旧任意保険支払基準>
月数 | 入院慰謝料(円) | 通院慰謝料(円) |
---|---|---|
1 |
252,000 |
126,000 |
2 |
504,000 |
252,000 |
3 |
756,000 |
378,000 |
4 |
958,000 |
479,000 |
5 |
1,134,000 |
567,000 |
6 |
1,285,000 |
643,000 |
7 |
1,411,000 |
706,000 |
8 |
1,525,000 |
769,000 |
9 |
1,625,000 |
819,000 |
10 |
1,701,000 |
869,000 |
11 |
1,777,000 |
907,000 |
12 |
1,840,000 |
932,000 |
13 |
1,890,000 |
958,000 |
14 |
1,928,000 |
983,000 |
15 |
1,966,000 |
1,008,000 |
16 |
毎月38,000 |
毎月25,000 |
弁護士基準との開きはどれくらいかというと、こんなに違うんですか!?とびっくりしました。弁護士に依頼すれば、慰謝料は大幅に増えるそうです。最近は、弁護士費用特約がついていることも多く、弁護士費用の負担がゼロになることが多いそうです。
これは弁護士に依頼しないと損ですね。
通院6か月の場合 | 任意基準 :643,000円 弁護士基準:1,160,000円 |
入院1か月通院7か月の場合 | 任意基準 :894,000円 弁護士基準:1,570,000円 |
交通事故で後遺障害が残った場合も、任意保険基準では、等級に応じた慰謝料額が決まっているようです。弁護士基準との差額をみると、すごく大きな開きがあります。弁護士をつけて交渉すれば、裁判をしなくても、この開きが一気に縮まるみたいです。
「裁判まではしたくない」と思っている人もいると思いますが、弁護士に頼んで交渉してもらうだけで、時間もかからないで済むのに、慰謝料が大幅に上がるみたいです。一度試しに相談してみるといいですね。
<旧任意保険支払基準>
後遺障害慰謝料(万円) |
|||||
等級 |
任意基準 |
弁護士基準との差額 |
等級 |
任意基準 |
弁護士基準との差額 |
1級 |
1300 |
-1500 |
8級 |
400 |
-430 |
2級 |
1120 |
-1250 |
9級 |
300 |
-390 |
3級 |
950 |
-1040 |
10級 |
200 |
-350 |
4級 |
800 |
-870 |
11級 |
150 |
-270 |
5級 |
700 |
-700 |
12級 |
100 |
-190 |
6級 |
600 |
-580 |
13級 |
60 |
-120 |
7級 |
500 |
-500 |
14級 |
40 |
-70 |
後遺障害慰謝料(万円) |
||
等級 |
任意基準 |
弁護士基準との差額 |
1級 |
1300 |
-1500 |
2級 |
1120 |
-1250 |
3級 |
950 |
-1040 |
4級 |
800 |
-870 |
5級 |
700 |
-700 |
6級 |
600 |
-580 |
7級 |
500 |
-500 |
8級 |
400 |
-430 |
9級 |
300 |
-390 |
10級 |
200 |
-350 |
11級 |
150 |
-270 |
12級 |
100 |
-190 |
13級 |
60 |
-120 |
14級 |
40 |
-70 |
保険会社は、本人だけで交渉している場合は、どれだけ粘っても任意保険基準しか提示してこないそうです。これは、保険会社側に弁護士がついていても同じみたいです。
間違っても、「保険会社側に弁護士がついたから公平に示談してくれるだろう」と思ってすぐに示談してはいけません。本来は弁護士基準の慰謝料がもらえたのに、弁護士に相談しないことが原因で、差額分の損が出てしまいます。
弁護士に依頼すれば、弁護士基準まで慰謝料が大幅に増額することが少なくありません。任意保険に弁護士費用特約がついていれば、弁護士費用を保険会社が負担してくれることが多いので、弁護士を利用するしか手はないですね。
(まとめ)
本人だけで交渉 | 弁護士の介入あり | |
---|---|---|
慰謝料額 |
任意保険基準しか払ってもらえない |
弁護士基準まで大幅増額 |
最終的な 手取り額 |
弁護士基準との差額分だけ損失発生 |
弁護士費用特約あれば、手取り分が減らないことも多い |
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了