弁護士基準での計算の仕方

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弁護士基準 慰謝料の計算方法

新たに改正民法が施行されました。交通事故の損害賠償請求権に関するルールに変更があります。

交通事故の被害にあったとき、慰謝料を計算する方法に、「弁護士基準」というものがあるらしいです。

一体どんな方法か弁護士さんに聞いてみました。

怪我をしたことへの慰謝料は!?

先生!交通事故で骨折すると、慰謝料は何百万円もらえるんですか!?
怪我を治療した期間によって金額は変わってくるよ。酷い怪我で長期入院した場合には、何百万円も慰謝料がもらえることもあるよ。
じゃあ、交通事故にあって骨折したら、長期入院すればいいんですね!!

・・・といっても、必要もないのに無理に長期入院して慰謝料を請求すると、詐欺罪で捕まってしまうかもしれない。意味ない、、

交通事故の慰謝料のうち、入通院慰謝料と呼ばれるものは、被害者が入院や通院で、手術・治療・検査・リハビリなどを受けたことによる精神的苦痛に対するものだそうです。

弁護士基準での入通院慰謝料の計算方法は、通院期間と入院期間である程度一律に金額が決められているようです。ただ、注意すべき点として、長期・不規則の通院の場合には、実通院日数の3.5倍の日数を通院期間としてみる必要があるみたいです。

結局、慰謝料はいくらになるんですか!?と気になったので、弁護士さんにどうしてもとお願いしたところ、入通院慰謝料の表をもらうことができました!

ヤッター!!

保険会社が被害者本人とやりとりしている間は、任意保険基準といって、低い慰謝料しか払ってもらえないみたいです。でも、弁護士さんに交渉をお願いすれば、弁護士基準まで慰謝料が大幅にアップするのだそうです。表を見れば、その差は一目瞭然ですね。

裁判まで持ち込むのは気が引けるという場合にも、弁護士を入れれば、保険会社はある程度納得できる金額まで譲歩してくれることが多いので、裁判をせず時間もかけず慰謝料を増額できますね。

(むちうち症以外の場合)

入通院慰謝料・弁護士基準(万円)

経過月数

通院

任意保険基準との差額

経過月数

入院

任意保険基準との差額

1月

28

+15.4

1月

53

+27.8

2月

52

+26.8

2月

101

+50.6

3月

73

+35.2

3月

145

+69.4

4月

90

+42.1

4月

184

+88.2

5月

105

+48.3

5月

217

+103.6

6月

116

+51.7

6月

244

+115.5

7月

124

+53.4

7月

266

+124.9

入通院慰謝料・弁護士基準(万円)

経過月数

通院

任意保険基準との差額

1月

28

+15.4

2月

52

+26.8

3月

73

+35.2

4月

90

+42.1

5月

105

+48.3

6月

116

+51.7

7月

124

+53.4

経過月数

入院

任意保険基準との差額

1月

53

+27.8

2月

101

+50.6

3月

145

+69.4

4月

184

+88.2

5月

217

+103.6

6月

244

+115.5

7月

266

+124.9

痛みやしびれが残った場合の慰謝料は!?

先生!一生痛みやしびれが残る場合は、さすがに保険会社もきちんとした金額の慰謝料を払ってくれますよね!?
いや、一生残る後遺障害がある場合でも保険会社は低い慰謝料しか払ってくれないよ。弁護士をつければ適正に近い金額で交渉してもらえるけどね。
そうじゃないかと思ってました!

後遺障害の慰謝料とは、交通事故が原因で、怪我をした部位に痛みやしびれなどの後遺症が残ったことによる慰謝料のことをいうみたいです。

後遺障害は、第三者機関に1級から14級までのどの等級にあたるか判断してもらえます。どの等級になるかによって、慰謝料の金額が決まっているみたいですよ。

被害者本人が保険会社と交渉している限り、任意保険基準というとても低い基準の慰謝料しか払ってもらえないみたいです。

ここでも弁護士さんから、弁護士基準との比較表をもらいました。どの等級でも、弁護士をつけるだけで慰謝料が大幅に増額されるみたいですね。

後遺障害慰謝料(万円)

等級

弁護士基準

任意保険基準との差額

等級

弁護士基準

任意保険基準との差額

1級

2800

+1500

8級

830

+430

2級

2370

+1250

9級

690

+390

3級

1990

+1040

10級

550

+350

4級

1670

+870

11級

420

+270

5級

1400

+700

12級

290

+190

6級

1180

+580

13級

180

+120

7級

1000

+500

14級

110

+70

後遺障害慰謝料(万円)

等級

弁護士基準

任意保険基準との差額

1級

2800

+1500

2級

2370

+1250

3級

1990

+1040

4級

1670

+870

5級

1400

+700

6級

1180

+580

7級

1000

+500

8級

830

+430

9級

690

+390

10級

550

+350

11級

420

+270

12級

290

+190

13級

180

+120

14級

110

+70

あと、表を見れば分かりますけど、どの等級になるかで、慰謝料の金額が全然違います。

被害者本人だけで、主治医から適切な診断書をとりつけて、保険会社に代わりに後遺障害の申請をしてもらうより、弁護士さんに手続をお願いしたほうが、適切な等級が認定される可能性が高まるみたいです。

弁護士基準で慰謝料を払ってもらうためには!?

この前、交通事故の被害にあっちゃいました。貯金は結構あるし費用には全然こだわらないんで、とにかく交通事故に強い弁護士さんを紹介してほしいです!
アトム法律事務所は交通事故に強い全国展開の弁護士事務所だよ。LINE相談と人身事故の相談は相談料無料0円だ。弁護士費用特約の保険がついていれば、着手金・報酬が保険会社負担になることも多いよ。

 

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交通事故の慰謝料を、弁護士基準の計算で払ってもらうには、保険会社との交渉を弁護士に依頼するしかないみたいです。弁護士に依頼するだけで、慰謝料が大幅にアップするなんて、嘘みたいな話だけど。

あと、弁護士をつけるだけで、慰謝料だけじゃなくて、介護費用・休業損害・逸失利益っていう種類の損害も、大幅にアップすることが多いらしいです。

そもそも自分でベテランの保険会社の担当者と交渉するのは精神的な負担が大きいけど、弁護士さんに全部任せれば、煩わしいやりとりから解放されますしね。

これ以外にも、弁護士さんに後遺障害の等級の申請手続を依頼すると、保険会社に任せる場合よりも、適切な等級が認定される可能性が高まるらしいです。

弁護士費用特約っていう保険がついていれば、弁護士費用を保険会社が負担してくれることも多いみたいだし、弁護士に頼まないと損ですね。

(まとめ)

本人のみ弁護士介入
保険会社との交渉精神的な負担大煩わしいやりとりから解放
慰謝料低い基準で泣き寝入り大幅にアップ
慰謝料以外の損害介護費用、休業損害、逸失利益なども低い基準で泣き寝入り介護費用、休業損害、逸失利益などが大幅にアップ
後遺障害等級の認定簡易な事前認定手続のみで、思ったような等級認定が受けられない適切な後遺障害等級が認定されるよう弁護士のサポートを受けられる
弁護士費用なし弁護士費用特約があれば、弁護士費用を保険会社に負担してもらえることが多い

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

詳しくはこちら

高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了

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