【高齢者】事故後に症状悪化で死亡、1700万～賠償金認定

認容額	1757万4171円
年齢	85歳
性別	男性
職業	無職
傷病名	右鎖骨骨折、右第一～四肋骨骨折、右耳介・側頭部挫創、頭部外傷
判決日	平成14年2月14日
裁判所	神戸地方裁判所

交通事故の概要

平成11年7月27日午前9時23分頃、兵庫県尼崎市塚口町1丁目26番地の交通整理の行われていない南北方向の直線路と東西方向の直線路が交わった十字路交差点において、北から南に直進していた加害車両と西から東に直進していた被害車両が出合い頭に衝突し、被害車両に同乗していた被害者男性が受傷した事案。

被害者の事故後の経過

被害者は、本件事故により、右鎖骨骨折、右第一～四肋骨骨折、右耳介・側頭部挫創、頭部外傷の傷害を受け、約5か月後に死亡した。

判決の概要

被害者は、本件事故による受傷自体によって、直ちに死亡したものとはいえないものの、本件事故による受傷と脳梗塞の後遺障害とがあいまって、ほとんど寝たきりの状態となった。
それによって、体力・免疫力の低下を来し、健康状態が悪化し、肺炎を罹患して死亡するに至ったものと認められ、死亡と本件事故との間には相当因果関係があるというべきであるとし、被害者側の請求を一部認容した事例。

認容された損害額の内訳

入院雑費	19万1100円
通院交通費	12万5790円
逸失利益	571万2786円
慰謝料	2000万 円
付添看護費	44万6000円
葬祭費	120万円
素因減額	-829万6703円
損益相殺	-328万4800円
弁護士費用	150万円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。