スナック経営の女性が脊髄損傷により3644万円の賠償額認定

認容額	3644万1976円
年齢	32歳
性別	女性
職業	スナック、麻雀荘の経営
傷病名	頸部捻挫、頸髄不全損傷
後遺障害等級	3級
判決日	平成11年11月24日
裁判所	名古屋地方裁判所

交通事故の概要

平成4年4月11日午前1時30分頃、名古屋市中区丸の内1丁目13番11号先道路上において発生した事故。
被害者が第２車両で第２車線を走行中、第３車線を走行していた加害者運転の第１車両を追い抜く状態になった。
その際に、加害者が進路を左に向けたため、第１車両の左側部分が第２車両の右側部分に衝突した。
さらに、被害者が第２車両を左に向けないように右に急ハンドルを切ったため、両車両が対向車線に進出し、対向車線を進行してきた第３車両にそれぞれ衝突した。

被害者の入通院治療の経過

被害者は本件事故から167日間入院し、退院後はおよそ10ヶ月（実日数84日）の通院治療をおこなった。

後遺障害の内容

被害者は後遺障害3級に該当したことが認められた。
もっとも被害者には、従前より身体障害者福祉法に基づく3級の認定を受けていたこと、右後遺障害は自賠法施行令別表5級相当のものであったことが認められる。

判決の概要

加害者は走行中、突然左に進路を変更し、並進する第２車両に衝突させており、本件事故発生について８割の割合の過失がある等として、両者の請求の一部を認容した事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費	80万6360円
入院付添費	21万円
入院雑費	18万3700円
通院交通費	25万8000円
休業損害	235万0797円
逸失利益	4982万8947円
慰謝料	740万 円
自宅改造費	336万4666円
既払金	-1688万円
車両損害	-301万6368円
弁護士費用	180万円
過失相殺	-1288万0495円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。