交通事故慰謝料の
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更新日:
認容額 | 3億4416万2514円 |
年齢 | 16歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 中学生(事故当時) |
傷病名 | 肺挫傷、右血気胸、出血性ショック、心肺停止、肝損傷、骨盤骨折)、蘇生後脳症(低酸素血症)及び脳挫傷(外傷性くも膜下出血) |
後遺障害等級 | 1級 |
判決日 | 平成21年11月17日 |
裁判所 | 仙台地方裁判所 |
平成16年1月21日午後3時45分ころ、宮城県古川市(平成18年3月31日以降は大崎市)城西二丁目七番四五号付近の道路において、加害者は、運転開始前に飲んだ酒の影響により、前方注視及び運転が困難な状態で、自家用普通貨物自動車を時速約60キロメートルで走行させ、もって、アルコールの影響により正常な運転が困難な状態で同車を走行させたことにより、同日午後3時45分ころ、本件事故現場において、同車を左斜め前方に暴走させ、折から道路左側歩道上に佇立していた被害者に同車を衝突させて路上に転倒させた。
被害者は、当時入院した病院で、交通外傷(肺挫傷、右血気胸、出血性ショック、心肺停止、肝損傷、骨盤骨折)、蘇生後脳症(低酸素血症)及び脳挫傷(外傷性くも膜下出血)と診断された。そして、505日間入院して治療を受け、その後も352日間の在宅治療を受けた。
頭部外傷及び事故受傷後の低酸素脳症、外傷性くも膜下出血、低酸素脳症に伴うくも膜下出血、脳浮腫、脳室拡大・全脳萎縮による意思伝達不能、四肢・体幹の痙性麻痺による常時臥床等の障害につき第1級1号(症状固定日 平成18年5月26日)、また、右下肺葉の部分切除による胸腹部臓器の障害につき 11級11号(症状固定日 平成18年5月26日)と認定された。
被害者らが、加害者Bが飲酒運転によって自家用普通貨物自動車を、歩道上にいた被害者に衝突させて路上に転倒させたという本件事故により損害を被ったとして、加害者の会社と加害者に対して、それぞれ損害の賠償を求めた。
被害者は、本件事故により重篤な後遺障害を負い、常時介護を要する。被害者の母による介護内容は多岐にわたり、拘束時間が長く、その労力及び心理的負担は相当程度に大きいというべきである上、職業介護人による介護費用も要する状況にある。また、現時点では法令による公的給付は相当程度に及ぶものの、将来においてもなおかかる給付が確定的に存続するか必ずしも明らかではないという事情を考慮に入れると、公的給付の存在を過大に評価するのも相当ではない等を考慮して、両親らの固有慰謝料が算定された。
治療関係費 | 2895万6593円 |
入院付添費 | 429万2500円 |
入院雑費 | 75万7500円 |
将来介護費 | 1億2441万1255円 |
逸失利益 | 9101万6830円 |
慰謝料 | 3500万 円 |
訪問看護・訪問入浴代(症状固定日以前) | 6690円 |
ベッドレンタル代 | 2万9200円 |
エアーマットレンタル代 | 1万5000円 |
車椅子レンタル代 | 1万2000円 |
車椅子修理代 | 9270円 |
症状固定日後の医療関係費 | 1301万5699円 |
介護器具代 | 1608万4970円 |
将来雑費 | 411万3132円 |
特別仕様自動車の購入代 | 591万6300円 |
被害者の損害の填補 | -2135万7110円 |
被害者の父親固有の慰謝料・弁護士費用 | 440万円 |
被害者の母親固有の慰謝料・弁護士費用 | 440万円 |
弁護士費用 | 3000万円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了