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更新日:
認容額 | 2579万4406円 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 無職 |
傷病名 | 胃穿孔、胃出血、脾臓破裂、右脛骨高原骨折、左膝前十字靱帯付着部剥離骨折、右腓骨神経麻痺、左膝内側半月板損 |
後遺障害等級 | 11級 |
判決日 | 平成25年8月29日 |
裁判所 | 大阪地方裁判所 |
平成19年8月3日午前8時50分頃、京都府亀岡市宮前町長野15番地において、被害者が原動機付自転車を運転して、道路左側車線を走行中に、前方から走行してきた加害者運転の普通乗用自動車が、センターラインを超えて進入したことにより、被害者車両と加害者車両が正面衝突した。
被害者は、本件事故により原動機付自転車から飛ばされ、胃出血等の傷害を負った。事故後、すぐに病院へと搬送され、即時全身麻酔の手術を受けた。手術後は約4ヵ月の入院と約1年9ヵ月の通院を行って、症状が固定した。
被害者は、症状固定後にも後遺症が残り、すい臓摘出による「すい臓を失ったもの」として13級、右下肢の脱力感や右膝痛、左膝前十字靭帯の損傷から「局部に頑固な神経症状を残すもの」として右足・左足共に12級、腰痛についてはMRI画像上認知できずとも治療状況や症状推移などから「局部に神経症状を残すものとして」14級、これらを併合して後遺障害等級11級の認定を受けた。
本件事故の裁判では、事故の責任原因、被害者の損害及びその損害額についてが争点となった。
事故の責任原因については、現場状況や事故直前の状況から考慮するに、加害者がセンターラインを超えて安全走行すべき義務を怠ったことによる過失がすべてであることは明白であり、この事実を左右する証拠がないことから、加害者は被害者に対し賠償する責任を負わなければならないと判断された。
被害者自身の損害および損害額については、通院交通費については全額認容されたが、それ以外の治療費、入院雑費、休業損害、慰謝料等については一部のみが認容された。
治療関係費 | 877万4340円 |
入院付添費 | 18万円 |
入院雑費 | 27万6900円 |
通院交通費 | 82万2350円 |
休業損害 | 552万6845円 |
逸失利益 | 1098万2695円 |
慰謝料 | 800万 円 |
既払金等 | -1076万8724円 |
弁護士費用 | 200万円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。
高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。
保有資格
士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士
学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了