【学生】2人乗りバイクの親子が事故、子に後遺障害11級認定

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認容額 957万6884円
年齢 16歳
性別 女性
職業 高校生
傷病名

左大腿骨変形、骨盤骨変形、左下肢醜状

後遺障害等級 11級
判決日 平成14年4月16日
裁判所 東京地方裁判所

交通事故の概要

平成6年5月31日午後9時10分ころ、神奈川県横浜市中区本牧和田三四番地先の路上において、被害者が後部座席に娘(事故当時16歳)を乗せて、軽自動二輪車を運転して事故現場の交差点を直進していたところ、前方から加害車両が右折してきて被害車両に衝突した。

被害者の入通院治療の経過

被害者は、本件事故により、左大腿骨骨幹部骨折等により、入院と退院を繰り返し、合計して616日間入院した。また、合計153日間、通院して治療を受けた。
左大腿骨変形( 12級8号)、骨盤骨変形 (12級5号)、左下肢醜状 (14級5号)で、併合11級の後遺障害の認定を受けた。

後遺障害の内容

被害者は、左大腿骨変形、骨盤骨変形、左下肢醜状の後遺障害を負い、現状においても左膝の上部に骨が突起しており、膝の動きも被害者の努力にかかわらず未だ通常の状態ではないし、股関節も日常生活にさほどの支障はないようだが左右で稼働域に違いがあり、正座に近い姿勢を取ると膝周辺が痛く、左大腿部の瘢痕(左下肢醜状)は触れると痛みがある。このような後遺障害のために労働能力を制限されている。

判決の概要

交差点において、直進していた被害者の車両に、前方から右折してきた加害者の車両が衝突した本件交通事故に関し、被害者らが、加害者が赤信号で右折するなどの過失により本件事故を発生させたものである等として、損害賠償を求めた事案で、被害者の車両も、明らかに赤になってから交差点に進入したものと認められる等の事故態様に照らせば、被害者側に45%の過失があるものと認められた。

認容された損害額の内訳

治療関係費 335万881円
入院付添費 38万4000円
入院雑費 92万4000円
休業損害 372万4244円
逸失利益 1018万4934円
慰謝料 870万 円
学費(本件事故のため退学せざる得なかった) 62万円
自賠責保険受領分に対する遅延損害金 83万2487円
損害のてん補 -749万4035円
弁護士費用 90万円
過失相殺 -1254万9627円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

監修者


アトム法律事務所

代表弁護士岡野武志

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高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了